私はこれまで、他人の気持ちを考えるあまり、波風を立てないように接してしまう性格でした。
けれども『20歳の自分に教えたい 本物の教養』(齋藤孝 著)の第3章「哲学・思想」を読み進める中で、
否定されても自分の意見を言う勇気こそが大切だと強く感じ
今回は、この気づきを物語や比喩を交えて整理します。
1. 「問いを立てる」は灯りを掲げる冒険者
洞窟を進む冒険者たち。
仲間は「この道でいい」と進もうとするけれど、あなたは不安を感じている。
小さなランタンを掲げて「本当にこの道でいいの?」と問いかけると、
仲間は一瞬否定したり笑ったりする。
すると、掲げたランタンの光によって誰も気づかなかった危険な穴や分かれ道が見えた。
👉 問いを口にすることは、仲間に光を灯す行為。
否定されても、光が新しい道を照らすかもしれないのです。
2. 「否定される」は剣を打つ鍛冶屋
鍛冶屋が鉄を炉で熱し、ハンマーで叩いて鍛える。
火花が散り、熱くて大変だ。
「叩かれる」という衝撃は痛みを伴うけれど、
その一撃ごとに剣は硬度を増し強くなっていく。
👉 否定は自分を鍛えるハンマーの一撃。
批判の火花は、成長の証にすぎないのです。
3. 「意見を持つ」は風に向かう帆船
海を進む船。
波風を避けて港に留まれば、船は安全。
しかし港にいるだけでは「船としての意味」を果たせない。
帆を張り、波風を受けてこそ、船は前へ進む。
👉 人も同じ。
意見を表明することで、自分らしい航路を描ける。
まとめ ― 波風を恐れずに進もう
- 問いは光(口にすれば道が見える)
- 否定は鍛錬(叩かれてこそ強くなる)
- 意見は帆(波風を受けてこそ前に進む)
哲学は「そもそも?」と問い直す勇気を与えてくれます。
他人に否定されても、それはあなたの灯りを消すものではありません。
むしろ問いを投げ、意見を語ることで、
あなた自身の航路はより鮮やかに広がっていきます。
おわりに
これまで「波風を立てないこと」が優しさだと思っていました。
けれども今は、波風を受け止める勇気こそが、自分も相手も成長させる力だと感じています。
次に人と向き合うとき、
この物語を思い出しながら、勇気を持って自分の意見を伝えていきたいと思います。
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